シリコーンの硬化・改良のために

ヒドロシリル化触媒

シリコーンの硬化・改良で最も重要な方法の一つに、白金系触媒を用いたヒドロシリル化反応があります。

硬化のプロセスでビニル成分が複数のSi-H基を持つ架橋剤と反応し、弾性重合体が得られます。均一系触媒として白金を使用することにより、極めて低い白金担持量で反応が促進されます。

ヒドロシリル化触媒

最も重要なヒドロシリル化触媒とは

広く知られている カールシュテット触媒 は、活性が高く、取り扱いが簡単で安全に使用できるため、ヒドロシリル化触媒として最もよく使用されています。 アシュビー触媒 は高温硬化に適しており、一般的にシリコーン高温押出装置で使用されています。一方、 ラモロー触媒 は高難燃性シリコーンゴムなどに使用されています。最後に、 ヒドロシリル化触媒(MeCp)PtMe3があります。他の3つの触媒とは対照的に、紫外線で活性化されます。

ヘレウス・プレシャスメタルズは、前述のすべてのヒドロシリル化触媒を提供しており、中でもカールシュテット触媒は最も要望が多く、重要な触媒です。

カールシュテット触媒

ヘレウス・プレシャスメタルズは、シリコーン市場向けカールシュテット触媒の大手サプライヤーです。ヘレウスのカーステット触媒は、あらゆる用途に適した硬化特性を示します。カールシュテット触媒は、お客様のニーズに合わせて、 溶媒で様々な濃度に希釈 して出荷することができます。ヘレウスの触媒は 低分散であるため、触媒廃棄物を最小限に抑えることができ、 安定したプロセスのために一定の活性を提供します。均一系のカールシュテット触媒は通常、非常に低い濃度(30~100ppm)で使用され、シリコーンの中に残留します。均一系触媒が選択されない場合、ヘレウスは幅広い種類の不均一系触媒も提供しています。

カールシュテットの化学式
カールシュテットの化学式

ヒドロシリル化反応におけるカールシュテット触媒の利点

  • 反応の速さ
  • 硬化のプロセスを完全にコントロール
  • 揮発性副産物なし
  • ポリマーの収縮なし

ヘレウスのカールシュテット触媒の利点

ヘレウスは、お客様のニーズに合わせてカスタマイズしたカールシュテット触媒を提供しています。活性、粘度、溶媒、白金含有量などを変えることができます。各カールシュテット触媒とそのカスタマイズについての詳細は、カタログに記載されています  様々なカルステット触媒とそのカスタマイズについてのパンフレット 。

パンフレット カーステットの触媒とそのカスタマイズ
 

低濁度

スーパーキュア

耐熱性

利点 シリコーンポリマーで希釈後の濾過によるロスと白金のロスを防ぐ 室温下での硬化時間の早さ 熱やストレスに対する耐性の高さ
保存期間 標準的な保存期間 保存期間が短い 保存期間が長い
使用例 透明シリコーン 歯科材料用途 剥離紙コーティング

紫外線硬化触媒

熱硬化の代替方法として、光活性触媒による紫外線硬化を使ってヒドロシリル化反応を行うこともできます。この方法は追加熱が不要なため、特に感熱性高分子の架橋に有用 です。また、電子部品など熱に弱い部品の組込みも可能です。ヘレウスは、 紫外線活性触媒(MeCp)PtMe3を提供しています。紫外線硬化は 接着剤 や 歯科材料などに使用されています。液状シリコーン・エラストマーの硬化時間が短縮され、加熱炉が不要なためプロセスのエネルギー効率が向上するなどの利点があります。

ヘレウスのシリコーンヒドロシリル化用触媒

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